2007年12月18日火曜日

ル・サロン2007報告

< ル・サロン2007報告>

11月22日と12月1日の2日間、グラン・パレに出かけ、サロン・デ・アーチイスト・フランセ-ズの作品をはじめ、アンデパンダン、ナショナル・デ・ボザール、水彩連盟、コンパレゾン、の作品群を見て回りました。
昨年、グラン・パレが再開されてから2度目の合同開催、1つの会場で5つの団体展が同時に見られるということは、とても画期的なことであり、グラ ン・パレという広大な展示スペース(約2,000平米)があってはじめて可能なことですが、5つの団体役員の方々の良識と時間をかけて話し合う努力が大き かったのではないかと拝察いたします。
ル・サロンの展示面積は会場の約半分を占め、なおかつ前期と後期に分けて展示してあります。ル・サロンだけでもこの会場を埋め尽くすことが可能 であるにもかかわらず、あえて他の団体と共同使用をする結果を選んだというところに、事情はどうあれフランス人の良識を感じるのです。
しかし、応募する側にとっては狭き門にならざるを得ません。当ザンマイ美術会といたしましては、この打開策として2008年度から応募作品を2 点とし、そのいずれかを審査委員に選んでいただくということにいたします。(入選作品は従来どおり1人1点、2点とも落選もあり得る。申込金は現行料金の まま。)
作品の搬入日はあいにくの雨、おまけに国鉄、地下鉄のストと重なり作品の集まりが悪いのではないかと心配致しましたが、三々五々それぞれの作品を持ち寄り、グラン・パレ周辺は懐かしい賑わいを見せておりました。
従来ですと1つの展覧会に2度出かけることはまずありません、1度出かけてそれっきりです。今回は役目柄2度出かけたわけですが、全体の印象とし て私が感じたことは、水彩連盟の作品に未だアクアリックというビニール絵の具に毒されていない素朴な、そして真面目な姿勢を感じさせられる作品が多くあっ たこと、反面、少し前に個性的な作品によってもてはやされた作家の作品が薄汚れて見えたこと。
こんな印象を持ち帰り日を過ごし、12月1日、日仏文化センターで開催中の「黒田清輝から藤田嗣治まで」を見てからグラン・パレの前にあるプチ・パレで黒田、藤田と同時代の欧州作家の作品に触れ、その好印象をもってグラン・パレ会場に足を踏み入れました。
この日は、5つの公募展と2つの美術館を見て回ったわけですが、この時私が感じ、思ったことは余りにも多すぎて未だ考えることが及ばず、紙面の都合上多くを語れませんので別の機会に譲るとして、私の師、豊福孝行先生から伺った話を書きます。
「鉛筆を立ててデッサンをすると、人間の能力などたいしたものでないことが解ります。」
この後に続く言葉がその人の作品であるかと思います。


2007年12月3日       ザンマイ美術会  山崎 勉

2007年7月11日水曜日

はじめまして


この度ブログをはじめる事になりました。
パリでの個展情報や、活動情報をこれから色々と掲載していきたいと思います。
只今パリのGalerie du Vert Galantにて個展開催中です。